ブラームスはただものじゃない。

先日って言っても1ヶ月経ってしまいましたが、

《ドイツ・レクイエム》を聴かせていただきました。

とても貴重な体験で、今も余韻が残っています。

レクイエム🟰鎮魂歌なので、

「レクイエム」と聞くと、つい“お葬式の音楽”のような暗いイメージを持ってしまいますが、

ブラームスのレクイエムはむしろ“生きる人への音楽”。

あたたかく包み込むようで、希望や救いを感じる時間でした。

特に第6曲の冒頭。

あの荘厳な響きは、

RPGのなかで、まるで「ボスのいる宮殿に突入!」して行くような緊張感ある響き!

オーケストラは小編成でも、スケールの大きさはまさに“マーラーの予告編”といったところ。

ブラームス先生、あなた、やっぱり只者じゃないですね。

合唱団の指揮•指導をされているはたさんのオープントークも楽しくて、

ブラームスが《平均律クラヴィーア曲集》全2巻をすべて暗譜していたという話には思わずのけぞりました。

1曲でもヒーヒー言ってる私からすると、もう神業レベル。

暗譜って、努力と根性だけじゃなく、やっぱり“音楽への愛”なんだろうなあ…としみじみ。

そして、バリトンの森さん。

あの美声とビジュアル、まるでミュージカルスター!

声量たっぷりでホールが震えるたび、「ああ、声って楽器なんだな」と改めて感じました。

音楽にどっぷり浸かる幸せな一日。

ブラームスの世界はやっぱり深いです。