リトミックって未就園の子のお遊戯というイメージが強いのですが、
エミール・ジャック=ダルクローズが構築・発展させた音楽教育理論です。
本来はペスタロッチやモンテッソーリというように人の名前で呼ばれてもいいのですが、
日本ではリトミックと呼ばれています。
リトミックとはダルクローズの音楽教育理論の3つの柱の一つで,
三つの柱とはリトミック・ソルフェージュ・即興演奏
リトミック=音楽の様々な要素を動きを通して学びます。
ソルフェージュ=音楽を聴き・歌うことを通して音楽を学びます
即興演奏=音楽を即興演奏することです。
幼児向けのリトミックでは主に、動きを通して音楽の様々な要素を学ぶ比率が高いので、
リトミック(RYTHEMIQUEのフランス語読み)と呼ばれることが多いのだと思います。
これらは独立した科目ではなく、総合的にリトミックのレッスンを通じて学んでいきます。
私の経験談ですが、こんな話をご紹介します
以前、ピアノを習いたいと言ってパレット音楽教室の門をたたいて下さった年少さんの○○ちゃんという生徒さんがいました。 そのころはプレピアノコースもリトミッククラスもなくて、○○ちゃんにもピアノを弾いてもらっていました。 年少さんなので、○○ちゃんは右と左もわからない。数字も分からないので、ゆびばんごうもまだわからない。 同じ速さで同じ音を弾くということもなかなか難しい状態でした。 これでは、○○ちゃんが音楽嫌いなってしまう!と思った私は、 「いったんピアノのレッスンをお休みして、リトミックとピアノを弾くための準備のレッスンをさせてください!」 と○○ちゃんのお母さんにお願いしました。 ○○ちゃんのお母さんは未熟な私を信頼してくださり、 「そのようにしてください。お願いします」 とおっしゃって下さいました。それから、約9カ月○○ちゃんと音楽に合わせて歩いたり、手を叩いたり。歌を歌ったり、歌に合わせて歩いたり・・・。 その間に指番号・数字・音符を覚えてもらいました。 ○○ちゃんの努力と音楽の一つ一つの要素を取り出して学ぶリトミックのお陰で9カ月後にピアノに再び戻った時は、 スムーズにピアノを弾くことが出来るようになっていました。 ○○ちゃんは今もレッスンに通ってきてピアノを楽しんでくれています。 |
リトミックをすると打てば響く耳の良い子に育ちます。
リトミックは音楽の基礎となる能力を育ててくれます。
音楽の基礎は音感という言葉に集約されるかもしれません。
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これらが、ピアノを弾くために身に付けておいた方が良い音感の例です。
ピアノが習い事に良い理由にピアノは脳のトレーニングになりますと、ピアノが習い事に良い理由述べさせていただきました。
ピアノを弾くためには、脳の中では
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この4つの流れを瞬間的に連続でやっています。
確かにピアノを弾くことは子供にとっても大人にとっても非常に良い脳のトレーニングになるのですが、
ピアノ弾きはじめることは大人にとっても難しい事なのに、
生まれてまだ4~5年しかたっていない幼児さんにとってはかなり難しい事なのです。
- 一口にピアノを弾くと言っても、
ピアノを弾くことは音楽の要素を一つにまとめ上げて行く行為です。
だから、形になるまでとても難しいのです。 - 対してリトミックは音楽の要素を一つ一つ取り出して、学んでいくことができます。
ピアノを弾く前にリトミックを習っておくことで、ピアノの学習が大変スムーズになっていきます。
これがパレット音楽教室が、ピアノを習う前にリトミックをお勧めする理由です。
ピアノを習う前に、やっておけることがたくさんあります!
リトミックではどんなことをするの?
リトミックでは実際どんなことをするのかご紹介させていただきます。
先生のピアノに合わせて歩きます。 あれ?音楽が止まったよ?音楽が止まったら赤信号です。 みんなも止まりますよ。 先生のピアノがまた始まりました。またみんな歩きます。 あれ?ピロンって(高)音がしたよ?ちょうちょさんが来ました。 つかまえてみよう!(高い音の音楽♪) あれ?今度はゴーンって(低)音がしたよ?蟻さんがいるよ。 触ってみましょう(低い音の音楽♪) |
あくまで、これは最初の最初の一例です・・・。
リトミックでは即時反応といって、音楽に対して即動く!ということを基本としています。
始めはこうしてみよう!どういう風に活動するかを指導していきますが、
音の長さや高さに反射的に反応することで、
次第に自分で音楽から学んでいくようになっていきます。